旧統一教会は、今日でも男女の若者同士の恋愛は、「正しくないこと」として、禁止しています。この教義を説明した教会の資料では、若い男女の恋愛を誘導するのは、「サタン(悪魔)」の仕業だとして、その誘導に乗れば、地獄へ堕(お)ちると教えています。現在、先進諸国では、結婚は当事者である男女の合意に基づくものであるとされています。しかし、旧統一教会の教義では、それを否定して、結婚は教祖の文鮮明氏の祝福に基づくものでなければならない、とされていました。

これは、朝鮮半島における古くからの風習に沿った結婚のあり方に基づくもので、かつては、家を中心において、家を代表する親が、結婚相手を決める習慣だったからのようです。旧統一教会の教えは、その親に代わって、教祖の文鮮明氏が結婚相手を決め、二人を祝福すると言うもののようです。この結婚の例のように、旧統一教会の教えには、現代社会の習慣に適合していない教えが、いくつかあります。